邦画だと思うからいけない>DevilMan
目を覚ましたら9時30分。
情報試験・9時30分スタート、て、思いっきり間に合ってないじゃん。
なので、丸ごとあきらめて映画を観に行くことにしました。
DevilMan
ええ、思いっきり地雷です。 なんかもう、「100点中2点」とか、世の中的にはえらい酷評のようですが、試験の日に寝坊するような自分にお仕置きという意味を込めてのチョイスです。
とりあえず私は、デビルマンというとアニメの「デッビイィーーール!!」が頭に浮かぶ、原作は子供心にエロ描写がグロくて読めなかったクチ。
ちゅーことでチネチッタ川崎。 映画のお約束ということでポップコーンをお供にいざ。
で、感想ですが・・・
なんか皆さん、勢いで過小評価してませんか?
とりあえず、「CASSHERN」よりはいいですよ。
ストーリーわかるもの。
目が痛くなるような変なエフェクトも無いし。
話に整合性取れないところはそりゃいっぱいありますよ、女子高生ごときがバカ長いコック帽かぶってサプライズパーティもないだろとか、研究所の研究員が数千人って国家クラスじゃねーか、とか。
いいじゃん別に。 それくらい目つぶってやれって。 最初1個しか持ってなかったサブマシンガンが、敵に突入するときにはなんで2個になってるんだろう、て、そのほうが絵になるからでしょ。 そーいうとこあげつらうのは、ランボー観て「弾あんなに撃ってるけどそんなに持ち歩いてるように見えないよねえ」って言うのと変わんないと思う。
まあ「デーモン」とか「デビル」てのは“破壊本能むき出しの、宿主乗っ取り型エネルギー生命体”呼称、程度のものですよね。 ストーリーは、それに乗っ取られてうわーどうしようオレ、というだけのシンプルなもの。
シーン一つ一つは結構「小分けで観ると面白い」出来。 あと、バトル映像は良く出来てます。(「毎回同じショッピングモールが出てくるのが安い」って評があったけど、「明の日常、平和な人間生活」、それがコワレていく様をみせるのだから、同じ場所でいいと思う。)
結局何が大問題って、「学芸会グルーヴ炸裂するセリフまわし&棒読み感」なんですよね。
うん、これはフォローのしようが無いです。「ハッピーバースデー、デビルマン!」なんて、笑いをかみ殺すのに必死でした。
でもね、このダメダメ感、何かに似てるなあと思って、ちょっと考えたらわかった。
「タイタニック」の吹替えを妻夫木聡がやったときのダメダメ感に似てる。
要するにこの映画、耳ふさいで観れば結構面白いんですよ。 でもそれじゃ話がわからない。どうすればいいか。
そのヒントは冬のソナタにある!
冬ソナって、NHK版で初めて観た時、「邦画を日本人が吹き替えしてる?」っていう違和感あったでしょ。 でも今は慣れてる(いや、もう終わってるけどさ)
つまりこの映画は、日本で作った海外向け映画を、改めて日本に逆輸入してみたら、訳と声優がとんでもなくカスだった、という感じで観ると丁度いいのですよ。
そうすれば唐突に出てくる小林幸子やKONISHIKIなんかも「只のオバサン」「只のデブ」として見れます。
とゆーことで、DVD化の際は、ぜひ声優吹き替え版モードを入れてください。
学芸会問題って要するに音声問題だから、海外での上演は日本版よりむしろ良くなったりしてね。
評価:「バトルロワイアルII・鎮魂歌」くらい。