映画「板尾創路の脱獄王」

 観てきた。面白かった。
 「ガキ使」の番組枠でCMしてたもんだから、どうしてもバラエティから監督にチャレンジした松本人志の「大日本人」「しんぼる」と比較してしまった。 でもそもそもの方向性が違うというか……松本人志作品は感性から始まって、観る方もその感性とがっちり向き合うつもりでないと世界観とかついていけなくなるんだけど、板尾創路の脱獄王はその逆で、ものすごく判り易く組んである。なんだろう、アート的方向性とエンタメ的方向性とか、そういう事なのかな。 個人的にはこっちのが好きです。
 タイトルは「脱獄王」じゃなくて「板尾創路の脱獄王」なのね。 「脱獄王」でいいじゃん、と思ったけどエンディングあたりまできてそのストーリー展開は、ああこれは「板尾創路の脱獄王」でいいわと思った次第。
 途中、殴られて血のヨダレ吐いたり、不潔な表現があったりするのでそういうのが苦手な人にはアレですけど、なかなかのエンタメ作品でした。もう1回くらい見るかも。

3.「反則」で盛り上げる

 エンターテインとしては、盛り上がりさえすれば必ずしもゲームは真っ当に進まなくてもいいじゃないですか。
 たとえば人名の流れで「り」が思いつかないとして、「リンダ山本」と言ってみる。 大抵「そりゃ山本リンダだ!」とツッコミが入ってもめますが、ゴリ押しを試みましょう。 まあ大抵は却下されますが、盛り上がればいいじゃないですか、と。 もっとも、本当にゴリ押しすると後のゲームがただのグダグダになるので、もめてる間に正当な答えを考えておきましょう。 反則は5カウントまで!
 
というわけで、しりとりはプロセスの精神で「試合を組み立て」るのだ!
レエェェェエェッツ、シッリイィィ…トォルィィィィ!!!←レニー・ハート風に


2.カテゴリ限定のインファイトに持ち込む

 チョップしてチョップされたらまたチョップするのがプロレスです。 つまり、別にジャンルで縛ってはいないのに、ジャンルからはずれたら負けであるかのような空気を醸成しましょう。*1
 簡単なのは、人名が出たら「〜○○子」に誘導して、人名の応酬にすること。 とりあえず「近藤雅彦」「小泉今日子」「小林幸子」「小柳ルミ子」「ココリコ」「小池栄子」あたりを押さえておけばOKです。
 もちろんしりとりメンバーの構成により、ノリやすいカテゴリ(ゲームとか、サッカー、地域限定店舗など)に持ち込むのもよし。

*1:これ、実は自己ハンデをつけるのにも良くて、特に子供相手にするときに「動物」とか「遊び道具」で絞り込むといい感じです

1.大きな気持ちで「ルイ逃げ」を認める

 「る」に対して「ルイ14世」で返した後、次の「る」で「ルイ13世」と逃げること。 もめる場合が多いけど、これは「面白いから許す」とした方が良いです。 なぜなら、どうせ14回で終わるから。 むしろここから「る攻め」にして、消費させて追い詰めたほうがプロレス的です。
 同様に「テイルズオブファンタジア」ときたら、他のテイルズシリーズも出てくるに決まっているので、「合いの手」「イヨマンテ」「アルデンテ」「ついたて」「明後日」「素手」と追い詰めましょう。

しりとりは過程が重要

 しりとりの決着は確かに「ボキャブラリの枯渇」なんですが、大抵しりとりが始まる状況ってのは勝ってなにか貰えるわけでなし、つまり、勝敗そのものより過程がを楽しむべき、と言えます。
 つまり、プロレスです。 ドラマのほうが重要なんです。
 そのためにはしっかりとブックを組まないといけないんです。 これができてこそ真のしりとりプレイヤープロレスラーといえます。

「しりとり」の戦いかた

 元ネタ:

「しりとり」の戦いかた、すこし反省した - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常
http://d.hatena.ne.jp/active_galactic/20090504/1241412226

  • 「る」の代替候補としては「ず/づ」がある。「る」は対策されることがあるため、「ず」を保険に持っていて損は無い。「ず」ではじまる単語を20個以上思いつく人は少なく、未対策の相手なら簡単にひねれるだろう。

 これ、そもそも「濁音・半濁音は清音にして可」がスタンダードのルールだと思うんですが、どうでしょう?
TV朝日・虎ノ門の「しりとり竜王戦」でも「ず」は「ず、または、す、でお願いします」ってやってるし。
 それと「る攻め」に関しては、例えば「ルミノール」なんて、ナンノコッチャ知らない、知ってても「なんか血液反応調べるクスリでしょ」程度な理解度、競技としてはともかくエンターテインとしてはそういう「よく知らない言葉で全員ビミョーな反応」な単語は使わない方がいいと思うんです。
 
ということで今回はしりとりについてちょっと考える。