そして次の問題(バトル)は

 ここまで「(株)はてな VS はてなユーザー」という構図で侃々諤々のバトルだった、そしてまあ平たく言うと(株)はてな側のサレンダーで“このバトル自体は”決着したわけだ。
 ところが良く考えてみると。
 (名目上?)バトルの発端となった『著作権侵害』については、これじゃあ何の解決にもなっちゃいない。
 まあ著作権云々なんてマスコミの言いがかりじゃないの?という思いは相変わらずあるのだけれど、著作権それ自体は別にマスコミの専売特許でもなんでもない。 はてなユーザー含めパンピーにもあるわけだ。
 翻って、主張しているのがマスコミであったとしても、著作権に関しては適切に保護されなければならない。 会社というのは利益追求と同時に「社会貢献」をしなければならないのであって、「マスコミ」をその貢献の対象である「社会」から外すというのは、それはそれで問題があるのだ。
 つまり、「(株)はてな VS はてなユーザー」のバトルが終わると、今度は「(株)はてな VS マスコミなど著作権主張者」のバトルに自動的に突入する、という構図になる。
 さて「著作権」の話というのは、大抵「引用」の権利の話とペアになっているということ、また、ファンジンに対してある程度「お目こぼし」をすることでむしろ広告的利益があったりするなど、ここでは語りつくせないくらいの内容があるので、ここでは深く考察しない。
 ただ、問題なのは「おいおい、これはいくらなんでも侵害の範疇だろーよ」と、100人いればまあ90人は言うだろうなって場合で、この場合は著作権がまっとうに働くわけだ。
 この場合(株)はてなは、住所登録とは異なるアプローチでユーザーに何らかの強制処置をとることになる(強制プライベート機能&修正依頼とか、究極には削除とかね)。
 ここでミソなのは、先のパブリックコメントで「著作権がなんぼのもんじゃぃ」とか「表現の自由は守られるべきだ」という意見は無かったということ。 まあ、わざわざパブリックコメント書こうなんていうのは良い子ちゃんなんであって、当たり前といえば当たり前なんだけど。
 つまり、住所登録に比べれば、著作権を理由とした検閲は比較的理解されやすいのかなー、と(比較的、ですよあくまでw)。 この辺が、今後の運営のポイントになるのではないかと。 できれば、「住所登録は撤回」の熱が残っているうちにやったほうがいいのではないのかな。 その方が受け入れられやすいと思う。
(あ、でも、別に自分が撮影したわけでもない何処かからちょっぱってきた死体画像をUPして、それを削除したら表現の自由が云々ってマジ切れして、「替わりに」とかいってちんこ画像をUPし直した人がいたような・・まあ、権利と義務、自由と責任はペアになるものなのであって、「根拠の無い絶対的な自由を声高に主張するような人たち」はジャンジャンぶった斬ればいいんです)。