最近読んだ。
新釈 うああ哲学事典 上 モーニングワイドコミックス 新釈 うああ哲学事典 下 「新釈 うああ哲学事典」(上/下) 須賀原洋行/講談社
 「気分は形而上(うああ)」、「それはエノキダ!」の流れを汲む、須賀原洋行氏の『哲学マンガ』です。 原則的に一話完結式・1話が約8ページで(例外あり)、各回ごとに一人の哲学者とその主張をテーマにストーリーが展開します。

  1. マルクスの「唯物論社会主義
  2. キルケゴールの「絶望と生の実存主義
  3. サルトルの「嘔吐」
  4. レヴィ=ストロースの「文明」と「未開」
  5. フーコーの「人間の終焉」
  6. ハイデガーの「死への先駆的決意性」
  7. ラカンの「鏡像段階
  8. メルロ・ポンティの「幻影肢」
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 しかし決して固い本ではなく、基本的に「エノキダ!」的ギャグで進行していきます。 どちらかといえば星新一ぽいかもしれないな、『朝起きたら、"点"になっていた(フーコーの「人間の終焉」)』とか。
 上下¥750×2ということでちょっと値が張る気もしますが、全50話(!)とボリュームも十分、何しろ1回読んだだけではまだ足りない、繰り返し読み返して「解釈」したくなる作品です。 秋の夜長にオススメ。