『それは「一部の人メソッド」だ!』と指摘する側は、シビアな解析を要求される

 『独立』か『従属』かの議論というのは基本的に『従属』を主張するほうが不利というか面倒でして。 『独立』ってのは事象Xと事象Bに因果関係が無いってことなんで、『無い事の証明はできないことになっている』という定義(「悪魔の証明」)から、『独立』を主張する側は特に何もしなくてよく、逆に『従属』・因果関係があると主張する側はその『ある』ことを提示しないといけないわけです。
 さらに、『従属』の提示をクリアしたとしてももうひとつ、「事象Bを持つ個体は誤差として無視できないほどある」事を提示しないといけない(誤差の定義は信頼性の定義とセットで、自然分布のサンプリングでよいと思います)。
 この2つを提示できて初めて『それは「一部の人メソッド」だ!』、無視してはいけないものを無視しているのだ、と指摘できることになるわけです。
 逆に、この2つを提示できないのに『「一部の人メソッド」だ!』と言ったとすると、無視するはずの部分をあげつらっている、いわば『「一部の人メソッド」メソッド』ということになると言えます。 というかこれ、詭弁のガイドライン第2条そのものですね。*1


*1:2.ごくまれな反例をとりあげる「だが、尻尾が2本ある犬が生まれることもある」