でもいるよねー、『Subject: 至急』てメール出す上司。
初展開の内容なのに『Subject: 来週の件』とか。
今年は政治の問題に関するエントリはそこそこ控えめにしようかなと思っていたのと、これはどうみてもガセメールだよ、と思っていたので、まあどうでもいいや永田議員辞職だな、程度にとらえて日記には書いてなかったのですけど。 でもここに至りこりゃヤバいでしょ、と思ったのです。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060222i404.htm?from=main4
民主党「堀江メール」真偽の立証断念 ライブドアこのため、同党は今後、「問題は、メールの真偽ではなく、実際に二男の口座に入金があったかどうかだ」(幹部)として、二男への資金提供の事実解明に焦点を絞ることにした。前原代表は21日の記者会見で、「国政調査権の発動を引き続き求めたい」と強調した。
- ・・・
- (2006年2月22日6時9分 読売新聞)
黒塗りメールが民主党サイトに載った直後に、2ちゃんねるのν速にあったレス。
- メールがガセ確定となった途端に、
- 「メールの真偽は問題ではない。入金の疑惑があることが問題だ」
- とか言い出す悪寒。
こういうのは一般に、「バカはこういうパターンで行動する」というような揶揄として書かれるものなのだけど、本当にその通りにしてどうするの、と。
で、ヤバいでしょというのは「国政調査権の発動を引き続き求めたい」というところ。
何のために「国政調査権の発動」をするかというと「実際に二男の口座に入金があったかどうか」を調べるため。 「実際に二男の口座に入金があったかどうか」を調べるのは「そういう疑惑がある」から。その疑惑はどこから出てきたかというと「黒塗りメール」から。 しかしその「黒塗りメール」は出所が不明な上、不合理な点も多く、伏せる必要のない部分まで伏せている(しかもそれは民主党側による黒塗り)、というもの。
固有名詞とか抜いて考えてみます。
- 疑惑の根拠として私が挙げたものはガセネタだったが、私は国政調査権の発動を引き続き求める
これおかしいでしょ。
何が問題って、これが通るなら、一つの「方法論」が確立してしまうということ。
- 追い落としたい政敵がいるとする。
- 政敵に関する怪文書(ガセネタ)を作り、出所不詳にして、入手したことにする。出来は悪くてもいい。
- 疑惑があると提議する。怪文書を提示する
- 真偽の途中でガセネタだと結論づいてもいい。
- 疑惑があるのだと言い張り国政調査権の発動する。
もちろんガセネタなのだから、それ自体は見つからない。 しかし別件が見つかれば御の字だし、何も見つからないとしても相手を疲弊させることはできる。
そして何より、国会を混乱・空転させることが出来るわけです(国会は1日空転すると1億円のロス)。 また、マスコミもそっちにリソースを割かれるので、他の問題の調査・報道ががおざなりになる。 政治力そのものの疲弊と、メディアの無力化。 (まあそもそもメディアにはそれほど期待してませんが、「騒ぐ者としての価値」はあるとは思うんで。)
ガセネタメソッドとでもいいますか。 ガセネタ作ったもん勝ち、ってことになる。
さらに言うと、政敵同士である必要もないですね。 「とにかく日本を混乱させたければ与党に関するガセネタをつくればいい」ということになる。 小さくはアナーキスト・政治団体。 大きくは国・・・私がどことは言わなくても、立ち位置によって、アメリカとか、中国北朝鮮とか。 まあどれが浮かんでもいいです。
こう考えると、「根拠はつぶれたけど国政調査権の発動を求める」ってのは正直ありえないなあと。
しかし学歴詐称・ペパーダイン古賀騒動の時には、その混乱の中こっそりと、万景峰号が新潟寄港とかしてたけど、まさか今回は何かあったりしないでしょうね?
なんかカラい話題になっちゃったので、オリンピックの話でもして和やかに。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060220k0000e050026000c.html
フィギュア:有力カップルのミス続出…波乱 アイスダンス
バカだなあ、演技後に険悪になるくらいなら、失敗した直後にパートナーをリンクに叩きつければいいのに(笑)
そうすりゃ銀メダル確実。(「中国ペア執念の銀メダル」→http://www.sponichi.co.jp/olympic/news/2006/02/15/08.html)
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