不測の事態ということ

 テロのニュースが続く。
 民間機をハイジャックして民間のビルに突っ込むという、予想だにしない方法。 もっとも、意表を突くからこそテロってのは成功するわけで、だとするとテロ対策をしているからってテロに遭わないことにはならない、と。
 
 たとえば今、PCに向かっているあなたのすぐそばにある窓ガラスが割られて、発煙筒が焚かれ覆面武装集団が20人くらい入ってくる。 家財道具(あるいは会社なら、機密書類やらPCやら)を片っ端から全部持ち出されて、5分ほどで“仕事”が完了する。
 
 さあ、あなたに何が出来るか。
 そして仮に何が出来るか考えられたとして、それは実行できるか。
 さらに、毎日そんな事態を想定していられるか。
 
 …結局それらの飽和点の向こうに「不測」はある。
 飽和点を超えられるのは神の視点か、あるいは不感だけだ。