夏休み。テレビつけっぱなしの君に、折角だからメディアリテラシーのトレーニング
例。
- 予報:雨
これ自体は、とりあえず客観的事実です。これをニュース番組のスタイルにします。
- 雨が降る見込みです
- 雨が降る兆しが見えます
- 雨が降る恐れがあります
これらの違いはなんでしょうか。
1.は客観的伝達です。2.はどうも、雨が降ることを望んでいるようです。3.は、雨が降ることを嫌っているようです。
1.は客観的、2.と3.は主観が入っておりしかもその主観の内容は真逆です。
つまり、大ざっぱに言うと伝達には
- 客観的伝達
- 主観的伝達
があり、主観的伝達にも
- ネガティブ
- ポジティブ
がある、ということです。
世の中の多くの人は、報道に主観が入る、あまつさえ、それがネガティブだったりポジティブだったりするとは考えません。 「報道は中立であれかし」という視聴者の一般論を、マスコミも持っているだろうという発想のもと「無条件の信頼」をしていると、そういった主観の入り込みに対する判断が甘くなります。 これが問題なのです。
どういうことかというと、上述の例は天気の話で、あんまり大したことないのだけれど、同じ手法が、個々のオピニオンに影響するようなニュース、政治的中立を要するニュースにも用いられることがあるということです。
こんな感じです。
- 法案が可決する見込みです
- 法案が可決する兆しが見えます
- 法案が可決する恐れがあります
しかしもとは1つの事実なのですから、雨にせよ法案にせよ、伝達でこのような差が出てくるのは、本来おかしいのです。
まとめ:ニュースは
- 読み上げられる文章を、「客観語」 と 「主観語」 に分けてみよう。
- 主観語は更に、「ポジティブ語」 と 「ネガティブ語」 に分けてみよう。