なぜマスコミはここまでヨン様ブームを煽るのか

 道端で聞いた話。 なんで、私の見解とはちょっと異なりますが、まあ解釈としては面白いので。

 ブームってもんは、本当に民間から生まれてくることなんてほんの僅かで、マスコミとか広告代理店による仕掛けが大きい。
 で、この「仕掛ける」っていうのは“じゃあ、これを大ブームにします、いいですか、せーの!” ・・・ってやるわけじゃなくて、通常企業の販売戦略会議と同じで“これを仕掛けます。大体こういう客層に受けて、見込みこれだけの流行(=利益)になります”っていうのを沢山リリースする仕組みである、と。


 で、「冬のソナタ(ペ様)」も、とりあえずそういうバラマキアイテムのひとつに過ぎず、まあ「リバイバルブーム」*1と、「韓国ブーム」(別の仕掛けとしての。これ自体はまだ流行ると決まったわけじゃない)、そのあたりを狙ったもので、そこそこの見込みで流行する程度のはずのものであった。
 が、蓋を開けると見込みよりもやや食いつきがいい。(これは理由らしい理由は無い。「たまたま」だ)
 で、見込みよりいいんだから、最近ネタ切れのマスコミ、「これにノっちゃえ!」と、しかしノりすぎちゃってると。 これが冬のソナタブームの正体。


 だから、マスコミと民間の間でブーム感が乖離しているのは当然。
 冬ソナ自体は実は、リバイバルブームのほうがヒットの要因は強い。 で、ドラマとしてのリバイバル要素を持っているのは今のところ冬ソナしかない。映画なら「世界の中心で愛を叫ぶ」がこれど同様のヒット性を持っている*2
 それを、「冬のソナタリバイバル」ここに「+ 韓国ブーム」って解釈をするから、マスコミは、民間にはありもしない「韓流」という幻想をアピールすることになる、と。
 ヨン様自体が「それなり」の人気・流行になる分には、別に変ではないのだが、ヨン様人気とマスコミの煽りが、レベルがかみ合わないのはそういうことだ。

*1:なるほどあのドラマは内容的には、80年代前半の日本のドラマのノリだ

*2:・・って、そうなの?色瀬はセカチュー観てないので知らん