で、今日の分
たとえば昭和天皇の危篤~崩御の際、テレビ番組さえ自粛していたわけだけど、ボウリング場は運営していたわけです。 で、ボウリングしている人はいたし、何も咎められなかった。
つまり、不謹慎とも取れることを する こと自体ではなくて、 しているところをアピールして逆撫でする ことがいけないとされるんですよ。
さて本来であれば、休暇・勤務外で何をしようと自由ですというか、会社による個人の束縛はあってはなりません。 だから、そこで何をやっていてもそれはプライベートであり、それをバラされる筋合いは無いはずなんです。 ところが実際問題として送別会とかは「強制自粛」（なんだそりゃ）になってるし、各ブログでもそういう意見になっている。
それは何でかというと「マスコミが書き立てて騒ぎ立てるから」であって、しかもそれ以外の理由がないんですね。 「いや、社員がプライベートでも自粛しているかどうか、我々には知る権利がある！！」なんていう人いないでしょ？マスコミ以外には（あと、とにかく批判したくてウズウズしている人、か）。
上記5/3分の続きになるけど、他にも考えなきゃいけないことはいっぱいあって。
「他の私鉄との競合が過密ダイヤとスピード性・正確さ」を引き起こしたのなら、その「他の私鉄」も同じ問題を爆弾として抱えているのではないか。 爆弾を回避できているのなら、その理由は何か。 オフピーク通勤を何度推奨してもなしのつぶてならば、オフピーク通勤法人割引とか（いっそ自治体ぐるみで補助金出すところまで考えて）、「７時出社ブーム」を仕掛けるとか。 ＪＲ西日本に文句だけ言えば事故回避策が生まれるのか、それによって利用者（つまり自分）の利便性は保てると本気で思っているのか。 ＡＴＳ入れれば安全面はもうＯＫなのか。 運転を自動にしたらどうか、そうしたらリストラ問題が出るのではないか。 そもそも原因は人為的なものだけだったのか、メカニカルな部分が（も）原因という可能性はなかったのか。
少なくともここまで考えれば、大切なのは「なぜ事件が起きたか」「電車復旧はいつになるか」「今後、事故を防ぐにはどうすべきか」であり公の利益という点からすればこれを優先すべきで*1、今あるような吊るし上げは本質じゃないってことになると思うのだけど・・・
現状は、
- とりあえずこの「事件」で3~4週間持たせようという見積もりがあって
- 持たせるにはこのテーマで毎日放送するしかなくて
- 「なぜ事件が起きたか」「今後、事故を防ぐにはどうすべきか」は答えが出なくて
- 目下あるのは「ボウリング」ネタで、「次の素材」が届くまでこのネタでいくしかない
- なので給料日前のシチューのように薄めてのばして今日もボウリングネタ
- ちなみに「次の素材」は「ＪＲ西日本全体：ゴルフや旅行など。自粛は8人」らしい
というところですね。 日勤教育はミスした社員だけだったけど、自粛強要は全社員でしょ。 余計タチ悪いって気もするけどなあ。 日勤教育もボウリングも批判している人は、精神論を否定したいのか肯定したいのかどっちやねん、と。
まあ、マスコミは
（出題：マスコミ、回答：JR西日本。攻守交替なし）
この絵が完成するまでクエスチョンを続ける気なんじゃないかな。 何せ前歴（浅田農産とか）あるわけで。
ところで今回の件について日記を見ていると（キーワード：「ボウリング」）、「松本サリンに似てる」「雪印に似てる」「三菱に似てる」「浅田農産に似てる」等々、皆さん思い出すものが色々ありますね。
これ似てるとかじゃなくて、同じものでしょ。 ずばり「 メディアリンチ 」 そのものじゃないですか。
ロス疑惑の時から、マスコミって何にも変わってないんですね。。。
（追記：産経新聞が件の「社長を出せ」会見について言及してますね。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/07na1003.htm
【社会部発】「罵倒だけ…恥ずかしい」 「客観報道」へ自戒
荒れるＪＲ西会見場／取材陣にも厳しい目><
- ・・・
- こうした荒れた会見の様子をニュースやワイドショーで放送したテレビ局には、視聴者から「遺族の代表にでもなったつもりなのか」などとマスコミ批判も寄せられた。
- 発生以来、連日開かれている会見は毎回のように混乱している。その原因の一つに、ＪＲ西側の対応のまずさがあることは確かだ。
- 冒頭の会見にも伏線があった。四日夜、事故電車に乗り合わせた運転士二人が救助活動に参加せず出勤した不祥事についての会見が終わりかけたころ、ある記者がボウリング大会について質問した。ＪＲ西幹部は即座にボウリング大会の開催を認め、メモを手に説明を始めた。「なぜ、最初から言わない」。自ら公表しないＪＲ西の隠蔽（いんぺい）体質に、マスコミ側の不信感と怒りが根強くある。
- ただ、会見の場で質問する記者の多くは社名を名乗ることもなく、時に怒声をあげてＪＲ西側の回答をさえぎることも。このため、マスコミ側に寄せられた苦情には「罵倒（ばとう）だけの会見は恥ずかしい限り」「記者の会社名と名前を出すべきだ」といった意見も多かった。
- ・・・
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- （ＪＲ脱線事故取材班）
まあ、ちゃんと空気読んでるマスコミ人も中にはいる、ってことがとりあえずの救いですね。）
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*1:遺族については、あまりいじるべきではないという気がする。
