うーん、萌え≒フェチでしょ。

(今回ややR指定なテクスト。)
 乗り遅れた(笑)つーか皆、反応早っ!

たけくまメモ
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_6392.html
俺と萌え(番外)フェチと萌えは違う?



 『萌え』とは何かという定義論についてはそれこそ4-5年前からありまして、個人的には、しろはたhttp://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/index.html)さんとこのテクストのオープニングが全てだと思っております。

http://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/hondat/view/moeru.htm
人はなぜ萌えるのか?

  • 「萌え」を定義づけする必要はもはや無い。なぜなら、すでに天下の「三省堂」の辞典に「萌え」という言葉が収録されてしまっているからだ。その定義の内容は…
    • もえ【萌え】
    • ある人物やものに対して,深い思い込みを抱くようす。その対象は実在するものだけでなく、アニメーションのキャラクターなど空想上のものにもおよぶ。
    • 〔アニメ愛好家の一部が、NHKのアニメーション「恐竜惑星」のヒロイン「鷺沢萌」に対して抱く、ロリータ-コンプレックスの感情に始まるといわれるが,その語源にも諸説ある〕
    • デイリー新語辞典
  • 「アニメ愛好家」の「ロリータコンプレックス」!!(;´Д`)
  • これほど決定的に「萌え」を定義づけている文章は他に無い。やはり「辞書は三省堂」というだけあって、プロの中のプロは仕事が速くて上手いのである。
  • ・・・
  • (2002・12頃 2003/12/30 修正 本田)

(↑このテクスト、書かれた年号ゆえに内容が僅かに古くなってますが、小難しくて面白いです。 一読あれ。)
 大概『萌え論』を語る人ってのは「そんな簡単なもんじゃない!」と言うわけですが、ややこしいのは、門外漢から見ると画一的なくせに、内部から見ると複雑微妙で奥深いもんで、『萌え論』は多くの場合内部からの視点で書かれる、ということです。
 で、往々にして「なんかすげー論文」になるんですよね。
 たとえば今回のタームとして出てくる「フェチ」。 その原語は「フェティシズム」なんですけど、「フェチ」って言ったら「エロそのものではないけど、エロを彷彿させるもの、で、なんか嗜好的なもの」くらいの意味で使うのだけど、「フェティシズム」って言い方を使い出すとヘタすると、「神(抽象的)に祈ることとお守り(具体物)に祈ることの差」みたいなことにも触れそうな勢いになる。 こりゃたまらん。



 で、「萌え」と「フェチ」なんですけどね。
 実は過去に、「『萌え要素』をズラっと並べてシソーラス類語辞典)的に考察したらどうなるのだろう」ということをやりかけたことがあったのだけど、そのプロセスで

なんかこれ、エロビデオのカテゴリーみたいだなあとか思ったんですよね。







 (←萌えワードをビデオのラベルに書いてみる実験。)


 てゆーか、ブルセラビデオ。「ヤってませんよ」という言い訳がそこにはある。
 あるいはもう少しライトなところで、アイドルの水着写真集とか。 コージ苑か一齣漫画宣言か覚えてないんですが、あらゆるズリネタに飽きたところでアイドルの水着写真集の健全な写真集引っ張り出して「んー、なんか新鮮!」ってスコスコしてるっていうオチがありましたが。


 つまり、
「明示的なエロではないが、エロ」という"範囲"はリアル(現実世界)にも間違いなくあって、それが一般には「フェチ」と言われている*1。 オタ文化にも同じ"範囲"はあって、それが「萌え」。
 「明示的なエロではないが、エロ」とは一言で言うと「エロ」か「エロではない」か。これは揉めるわけです。 というか、この揉める"範囲"で調整するのがミソということ。


 大筋でこんな感じですかね。 あとは、オタ文化の特性(ロリ礼賛とか)との調合具合だと思います。



 熟考度70%。
 なんか向こうのコメント欄に書くと埋没しそうなので自分とこに書いてトラックバックするという、トラックバックの使い方としては正しいはずなのに何かせこいことをやってるような感触。うーん(汗)

おまけ:
勝ち抜きバカ合戦 ―バカが推奨されるという現象― 
http://www.h2.dion.ne.jp/~irose/nikkif/txt2004former/bakagassen.htm
これ実は、当時『萌えビジネス』を念頭に書いたものだったり。

*1:ちょっとフェチの定義を大雑把に捉えてます