生きてますー

 定例報告(笑) と言うか、ちょっと今回は意味合いが違うか。


 先日、ある方の告別式に行ってきました。 私が新卒入社した人の職場コーチの、そのまた新卒の時の職場コーチ、という、つまり私はその方の孫弟子みたいなもんですが、企画書のツメとかでアドバイスもらったりしたこともあって、その的確さに「天才!」と崇めていた方でした。
 今年の1月頃から入院していたらしい。 39歳、膵臓ガン。 バリバリ仕事をこなすタイプの人だったけど、頑張り過ぎちゃったのかなあ。
 私はというと転職2回もしてて、だからその職場の皆さんとは非常に久しぶりだったのだけど、皆さんの顔はなんとなく変わっていても判ったのだけれど、最後のお別れでその方のお顔を拝見したらなんだか微妙に別人のような感じで。 多分それは年月のせいではなく、闘病生活のためだったのだろうと思えて、なんとも辛かった。
 弔問客は斎場いっぱいで、職場だけでなく製品共同開発の先方会社のチームの方から、スポーツサークルの皆さんまで、付き合いのあった多くの人が訪れていて、すすり泣きがそこかしこで聞こえていました。


 帰りの電車。
「あのさ」うん。
「仮に僕とか、色瀬さんとかでもいいけど、仮に死んだとしてさ、」うん?
「…これだけの人って来るかな?」うーん。
半分もきたら万歳だなあ。


 たぶん私の力なんて、あの人の半分にも及ばないんだろうな。
 それでもエンタ業界で飯喰ってる者として、あの人から受け継いだスピリッツを絶やすことなく、笑顔を生み出すような製品を開発すること、それが手向けの花になるのかな。