サプライズしないといけないの?

 どうせサプライズがあったらあったで「サプライズだけの人事だ」っていうくせに。

小泉改造内閣:新内閣が発足 郵政シフト・森派偏重の布陣
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040928k0000m010113000c.html

毎日新聞 2004年9月27日 22時00分

幹事長は武部勤 衆院議院運営委員長(山崎派)、政調会長与謝野馨通産相(無派閥)、総務会長は久間章生 幹事長代理(旧橋本派)。
 まあ毎日新聞言うところの「郵政シフト」というのも外れちゃいないんだけど、ちょっと面白い見解を発見:
切込隊長BLOG(ブログ) 〜俺様キングダム http://kiri.jblog.org/ より
幹事長に武部勤氏 http://kiri.jblog.org/archives/001001.html#more 
 良い人事だと思う。
として、以下の記事が引用されておりました。

「出でよ平成革新官僚農林水産省 脱・生産者偏重の農政に向けて
中央公論 平成15年3月号掲載
http://www.takebe.ne.jp/kiji-2.htm

  • なかでも武部の強い意向によって盛り込まれたのが、農協への構造改革の要請だ。「改革か解体か真価が問われている」。武部は、あえて過激な言葉を使い、農協に急速な改革を求める姿勢を鮮明にした。
  • 農協との対決ムードを全面に打ち出した背景には、武部と中堅・若手の改革派官僚が、減反政策のあり方を抜本的に改める「コメ改革」を構造改革の中軸として実現したい、と考えたことと密接に関わっていた。減反予算は、農協の巨大な利権となっており、コメ改革に着手することは、農協や農水族議員と全面対決することを意味していたのだ。

 さらに、これはそれより前、BSE問題で武部農相おろしが騒がれたころの中村敦夫みどりの会議)のメッセージ:

4月4日 「大臣を代えてどうする」
http://www.monjiro.org/message/2002/020404.html
中村敦夫

  • 武部農相は、狂牛病が発生した初期には、事実を隠そうとする農水省から重要情報が与えられず、トンチンカンな答弁と対応が目立った。
  • しかし、途中から騙されたことを知り、官僚や、横槍を入れる流通、食品業界をバックの族議員とも闘い始めた。
  • 農水委員会における私の質問や要求にも、まともに対応するようになった。画期的な調査検討委員会の厳しい報告書もあえて了として受け入れた。

 いずれも今回の人事が話題の焦点になるずっと前に書かれているという点で、プロパ記事としての性格は薄いと思われ、非常に興味深い。
 平たく言うと
 「ぱっと見、シフトとしては郵政族斬り。その後は農林水産省農水族斬り、か!? 」
ということなのです。

 [ 外務省・北朝鮮(チャイナスクール系) → 道路族 → 金融 → 郵政族 (→ 農水族) ]
 小泉政権になってからというもの、「銀と金」でいうところの「うんざりするほど長いドブさらい」というやつで、結構、構造改革というか「膿み出し」は、ロング・ミドルレンジで見ればうまくいってるんじゃないですか?

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